私は火星が極端に強い状態でアートマ・カーラカとなっている
火の星座の射手座でヴァルゴッタマになる男性の星で我ながら日本男児的な配置である
しかしその火星は逆行した機能的凶星であり
住む部屋やそこから起きたアスペクトを受けた別の部屋と惑星に悪影響を与える
要は「射手座的な極端さで死力を尽くし本懐を遂げた」過去生が今生の償いになっている
無理をし過ぎたせいで家族兄弟や親類にもかなり迷惑をかけたような一生だったようだ
火星は私の8室を支配して4室に住んで10室の太陽とラグナロードの水星を傷つける
その様態を凝縮しているのが8室に住むラーフだと言える
8室のラーフというのは理性を欠いた野卑な情動そのものであり
支配星の火星が逆行する機能的凶星であることは禍々しく濃厚な劣情と悪意を示す
ラーフ期は後半に向かうほど凄まじかったと記憶しているが
ドゥシュタナ(8室)とラーフと凶星の絡みは幼稚で非情な「不適合者」を呼び寄せる
証拠などは示せないが端的に私の会社の一部従業員は田舎じみた「中二の放課後」状態だった
喫煙所で先輩や上司の悪口を言い合って盛り上がり職場を場末の学校にしてしまう
こんなことを書き記すのは
そうした「今でも思春期盛り」の連中がまさに私の逆行する火星の具現化した表示体だからだ
「俺は(私は)自分の生活のために働いてるんであってお宅の会社のためじゃあない」という
あまりに清く正しい本音を惜しげもなく見せてきた活きのイイ方が何名かいらっしゃった
本当に幼い自分自身を眺めているようでその直情に胸がすく思いだった
正社員ですらないパート相手にメンチを切られたその日の晩は感動で眠れないほどだった
彼らは小さく砕けて欠片になった私のカルマである
かつての私はといえばしっかりと8室的かつラーフ的だった
火星が同時に支配する3室の影響がトドメのように効いて私を濁った泥沼に引き込んだ
おかげで私は火星期を迎えた11歳前後には小学校でも指折りな落伍相当の問題児だった
教師の指示が理解できず周囲と違った行動ばかり取り物笑いの種として馬鹿にされた
社会性を担う太陽と知性や挙動を司る水星が猛烈に傷ついているためである
体感的な経験でしかない私の主観だが逆行した凶星はとにかく妄想と情動を焚きつける
私は今こうして一介の大人になれているが当時の自分はADHDのような疑いがあった
明らかに間違った不品行でよくよく目立った結果プチイジメのような扱いも受けた
自分の馬鹿さ加減にやっと気づき始めた頃にはどれだけ正しい道から反れたかもわからず
その実あまりに人並みよりも不器用で【おそいひと】である自分の檻に私は閉じ込められた
私は24歳の冬にはどうやら鬱病になっている自分を段々と自覚した
やりたいことも見つからず大学を留年した挙句に私は山手線の車内で過呼吸になっていた
私は独り相撲で自分に溺れ切った遅鈍なはぐれ者だった
ハッキリ言って『 足 り な い ひ と 』である
あれから早10年以上が過ぎ行きて平和な木星期が来たことがしみじみと不思議だ
しかしである
今になってもなお逆行の火星が私に課してくるカルマ的な自覚症状がある
即ち私は持病がないにもかかわらず身体感覚的に疲れやすいのである
一目ですぐにわかるのが逆行火星のアスペクト先の10室と11室である
ラグナロードは「身体」であり同時に知的精神状態を示し12室支配の太陽は「眠り」を意味する
11室の金星は2室(自覚のある生得的自由)や9室(善良さ・精神衛生)を支配している
これら重要な表示体が逆行したヴァルゴッタマの機能的凶星に傷つけられるため
私は然るべき時期に心身のバランスをたちまち失っていったのである
多種多様な抗鬱剤を約2年に亘って服用しアルコールで経口する馬鹿な用法にも手を出した
精神科医の指示通りに行った断薬後は死んだ方がマシだと思うほどの「離脱症状」も経験した
(おそらくこれが原因で私の脳と内臓の質は健常者と少しばかり異なっているようである)
その頃の私は社会生活が成り立たない認知症予備軍のような廃人寸前の日々だった
自動車をガードレールや自社の敷地内で擦ったりする自損を何度かやったが
幸い傷害事故は全く起こさずに済んだ(きっと木星が2室と10室にアスペクトするためだろう)
こうした針の筵で築き上げた山をいくつも越えたその向こうの道を歩けている今でも
私は背中全体が何となくだるいままで毎日コーヒーと無糖のエナジードリンクを飲んでいる
今の私の焦眉の課題はやはり医療占星術である
やっとこれからその知識の学習と実践に入れる予定だが本稿では少し予習的に検証を試みる
以下のページをご覧いただきたい
上記サイト下部に記載された以下の表から私の日常的な違和感の原因が読み取れる
星座別の対応表で目につくのは獅子座が「背中・脊椎」の部位を象徴することだ
そして惑星別の対応表の方では火星が「筋肉」の象意も持っているとされる
太陽は12室を支配し火星は8室を支配して4室10室の軸で対向している
つまり「背中」と「筋肉」の表示体が機能的にも凶意のある生来的凶星として傷つけ合い
ヴィーパリータ・ラージャ・ヨーガとなって私に影響している
これだけでも十分に強い興味を惹かれる所見である
もう少しだけ知識の幅を広げて複眼的に疲労の根本を探り当ててみたい
占術分野の中でも最も繊細で知見の同定が難しいとされるだけあって占いの虫が疼いている
乞うご期待──
以上
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