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執筆者の写真鹿村文助

暴露本を発売し家族と更に対立するヘンリー元王子の迷走







新年早々ずいぶんと立派でにぎにぎしい話題が出て私も驚かされた



昨年のエリザベス女王の国葬においても

王室脱退が理由で礼装である軍服を着られなかったことが

これまでの確執を余計に周知させたヘンリー





アメリカで大人しく過ごすのもままならないようで

今度は回顧録を出版し

自ら悲劇の主人公の名を騙り始めた





ヘンリーの出生記録はアストロデータバンクで「A」とされ当然かなり正確だ



出生地はウェストミンスター街区のパディントンという地域だが

イギリスの首都ロンドンの主要市街地の範囲内であり

ほぼロンドンの出身と見なしてよいと判断した











改めてこの厳密な出生記録に従ったところ

やはり本人が見せる現在の不穏当な言行のほどは

根深いカルマを写したシャスティアムシャに見て取れる







11室に住んだラグナロードの火星が6室のラーフのディスポジターになり

アンタルダシャーの月もディスポジターは火星であり

火星は土星と相互アスペクトし

月は両隣を土星とケートゥに挟まれてパーパ・カルタリになっている



火星はそもそも「怪我」や「暴力」の表示体であり

6室の象意が備わっているが

ヘンリーのシャスティアムシャでは火星が6室から6室目の11室に住み

11室から8室目のアスペクトが起こる位置はまさに6室で

アスペクトバックとなってそこにはマハーダシャーロードのラーフが住む



これだけでもかなり不穏当で残忍なままの理性の薄さが滲み出ている



また

月がラグナに住み運勢上の差異が無く

配置全体が強く影響するためか

月と火星が相当に傷ついて精神分裂気味な散漫さが実際の言動に通じている





他方で最も客観的な運勢の基礎であるラーシにおいては

ラーフのナクシャトラは「クリティッカー」で

月のナクシャトラも同じく「クリティッカー」で

クリティッカーを支配する太陽は定座してナクシャトラ上でも定座し強力だ





太陽は9室で定座し王家の証とも言える尊い兆しであるにもかかわらず

マハーダシャーが「エゴ・暴力」の6室で高揚した「非礼・野蛮」の表示体たるラーフで

そのディスポジターの金星は10室で減衰し

奇抜な逆転運をもたらす例外則を繰り出しつつもパーパ・カルタリになっている



太陽が至高の9室で玉座に在るかのような座相で

月から見て木星がまた9室で定座する最良な誉れを生まれ持っていようとも

マハーダシャーロードがドゥシュタナで高揚し

そのディスポジターが減衰して両隣を凶星が挟むという配置は

今回の全く本当に悪逆な行為にヘンリーを踏み切らせたらしい



また現在のダブルトランジットはフライングで蠍座に生じており

ヘンリーのその12室は高揚のケートゥに火星が定座してコンジャンクトし

酷く内向した非現実な「せん妄状態」の衝動を本人にもたらしている







確実に後世へと伝え聞かれることになるこうした醜聞は

実にあと2年強もの年月で繰り返される





家族との生活を恣意的に侮蔑したその行いは

ダシャムシャの月から2室と4室で火星土星が星座交換し

まさに家庭生活と生家での記憶に私怨を込めた悪辣さの現れとなり

土星がラーフのディスポジターで火星とは10室と12室の結びつきのために

ヘンリーは確実に世界中を敵に回した結果の只中に置かれている



おそらくは

月が「視聴覚に対する表現(≒執筆)」の3室支配でアスペクトバックし

火星が星座交換で土星と深く絡んで

月から見た5室(≒出版)にアスペクトする配置が

今回の誤った決断を指示しているようだ

(火星にアスペクトされる太陽は「マスメディア」の表示体である)





シャスティアムシャよりも客観的な性格と動向を指すアクシャヴェーダムシャでは

やはりラーフが「執筆」の3室に住み

10室も支配したディスポジターの火星がまさに月へとアスペクトし

月は水瓶座ラグナで「本人が支配的に振舞う相手」という意味の6室を支配する



今の時点だからこそ可能な拡大解釈だが

その月というのはヘンリーの家族( 英国王室 )ではなく

広範な大衆を指していて

6室の支配星が8室に住んで火星が傷つけるため

激烈な喧々諤々の非難をヘンリーはしとどに浴びるはずである



(事実その月を第二のラグナとすると

対向位置の魚座には「マスメディア」を指す太陽が住み

ディスポジターの木星は太陽の12室目に置かれてしまい

更に木星のディスポジターで6室支配の土星が対向から凶意のアスペクトバックを起こす)




余りにも劣悪なヘンリーのAmshaRuler






ヘンリーのシャスティアムシャにおいて

月は土星が支配する内向的で刹那じみた性格の「アヌラーダ」で

それに対するラグナの相性が随分と悪い「ジェーシュタ」になっている



(実例を挙げると

身内への悪辣さで有名だったあのカルロス・ゴーンはD1のラグナが「ジェーシュタ」である)



太陽に至っては

周囲に自分の好き嫌いを平気で押し付ける傾向の強い「アルドラー」で一層に不穏だ



16種類の分割図に評点を分配したショダヴァルガでは

最も高配点になるのは「4点」のシャスティアムシャであり

インド本国でも

「D60の正しいラグナさえ分かればそれを運勢の基本にしてよい」としている



ヘンリーは世界に冠たる英国王室で現公爵・チャールズ3世の次男たる立場で

その出生記録は厳密厳正に刻まれて当然と言うべきである



従ってシャスティアムシャ・チャートのラグナも厳然たる公正なチャートであり

そのAmshaは本人の魂の遍歴を如実に映すカルマの絵詞( えことば )のように働く





そしてその魂の光と影の極端さには思わず絶句させられた



マレフィック( 凶意 )のAmshaがこの私よりも多いからである





私のAmshaはマレフィックが4つで

ヘンリーは6つもある





ヘンリーのラグナのAmshaは「Kantaka」(カンタカ)という神で

その様相は「トゲ( 棘 ) , 敵対者 , 大地を耕す者 , 重機の操縦者」等と紹介されている





月のAmshaは「Kroor( Krura )」で

「残酷な性格 , 牛乳・肉・飲料の行商人」という阿漕そうな印象の神である



やはり持ち前の不精な志( 悪意 )で関わる相手が誰であれ

自らの意志に従わせてしっかりと「垂らし込もうとする」ような態度を醸している





ラーシを見れば見るほど

その表向きの性格とは矛盾があり不思議でしょうがないという印象だ



アートマ・カーラカが本当に素晴らしく9室で定座した太陽だが

コンジャンクトした水星はグナティ・カーラカで

そこへジャイミニアスペクトしてくる土星は機能的にも凶星であり

「実の子供」も意味しつつ普段からの素行という意味合いのプトラ・カーラカだ



それがいけないのかも知れない





ご覧の通り

シャドバラは土星ばかり極端に強く

皇族の象徴たる太陽はあろうことかこの私よりもずっと弱い





土星の強さでは劣らないほどだが

私は弱いケマドルマの月が自分でも意外な強さを秘めており

殊に太陽の相当な強さは

初めて鑑定していただいた鑑定士の方からも褒めていただけたのを憶えている





ヘンリーは

ラーシにおいて牡羊座と天秤座の軸で月と土星が対向した配置で

ナヴァムシャでも月に土星がアスペクトできる絡みの起きた所見になり

本来のラグナからでは土星が5室6室支配で

月からは2室3室支配の劣悪なマラカになってしまい

月から4室目に住んで心が蝕まれる様態を指すが

辛うじて月の対向から木星がアスペクトバックして不穏当さを中和している




話を冒頭に戻すと

ナヴァムシャの配置はやはり月と土星が凶意の絡みを起こしており

11室支配の月に5室6室支配の土星がケンドラの相関になるため

明らかにヘンリーは「間違った行いを見せてでも目立ちたい」頃合いである




ラーフ期が終わるまでのヘンリーの顛末






「運命の突然変異」を指示するアシュタムシャ( D8 )では

ものの見事にラーフのディスポジターの土星が月にアスペクトを起こし

月は悲惨なことに減衰して土星以外のアスペクトを受けない



(この配置を見るに

おそらくヘンリー自身も自らの過激なコミットに怯えているらしい)





「願望成就・獲得」の象意が拡大されたエカダシャムシャでは

また月とラーフが絡み

土星はラーフとコンジャンクトしてラーフのディスポジターの金星を傷つける



金星は蟹座に住むのでつまり月が間接的に土星の悪意を受けていることになり

土星は10室目のアスペクトを月に与えているが

ただし木星が救済のアスペクトを金星に与え

月とはケンドラの相関なのでガージャ・ケーサリにもなっている



しかしながら木星は高揚したケートゥとコンジャンクトし

対向からは高揚のラーフを増悪させた火星土星の邪悪な洗礼を浴びている



その木星が肝心な11室の支配星なので

ヘンリーは木星期が来た頃には

今まさに世界に対し曝しているその痴態の禊に骨身を尽くすことになる





「支障・自覚的なエゴ」の象意が見える化したシャスタムシャ( D6 )では

やはりまた減衰したラーフのディスポジターの火星が月にアスペクトし

悪意の絡みが起こった月に土星がトドメを刺すかの如くアスペクトする



ラーフのディスポジターは火星で

火星のディスポジターは土星で

月のディスポジターは12室で定座してしまった水星である



この分割図からも

ヘンリーは今まさに理性を亡くし妄執が猛っているらしいことが分かる



確かめるほどヘンリーの出生記録は十全に正しいと判断できる所見が揃う



最後に「客観的な悪意・生まれ持った弱点」が見えるトリムシャムシャを診ておく






ラーフとそのディスポジターの水星は月と絡まないでいるが

水星はラーフのディスポジターであり

即ちマハーダシャーロードがラグナに住んでいるとも判断できる



この分割図はヘンリーのラーシと同じラグナで

つまりヴァルゴッタマのため

現在のヘンリーの心身の傾向を正しく写実するように働くはずである



7室10室支配で機能的凶星の水星がラグナに住み

対向から土星がアスペクトで傷つけ

土星は射手座と魚座の両方にアスペクトするため

ヘンリーのラグナロードが潜在的に傷ついている所見となる



彼は生まれながらのピエロであり沛艾な悪意を秘めたジョーカーだったのかも知れない



英国王室の分断と対立はあと少なくとも2年以上の月日を経ることになる



以上

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