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執筆者の写真鹿村文助

実姉のD81とD108を仮想的に読む

更新日:2022年12月15日





少し前の投稿では

実姉のシャスティアムシャが水瓶座ラグナで凡そ正しいことが分かった



そこで今回はやはり実際的な占断ではない試論として

実姉の更なる深層分割図のD81とD108を自己流に読んでみたい



(それぞれの分割図の象意を簡単におさらいすると

D81は「隠された幸運」を明示したチャートで

D108は出生時刻が厳密である場合に「来世の自分」を図像化したものとされる)







実姉の出生時の記念写真に刻まれた「(昭和)58年8月26日17時15分」の記録は

母が実姉を完全に分娩し切ったその瞬間であるのか

またはそこからヘソの緒を切られて産湯で清められた後のタイミングであるのか

もちろん分からない



従って

シャスティアムシャのラグナが移り変わる時刻は「17:15:46」であるため

「17:15:00」からの46秒という時間の中間の「17:15:23」に出生時刻を仮定した



その結果

実姉のナヴァナヴァムシャ(D81)やアシュトッタラムシャ(D108)は

以下のようになった











すると

実姉のナヴァナヴァムシャには即座に私のナヴァナヴァムシャと相関が見られて驚いた



お互いのラグナから見た3室目と11室目が自身のラグナになっている



11室とは「兄・姉」のハウスであり3室とは「弟・妹」のハウスである



これだけでも驚嘆に値するが

配置においても

私のチャートで11室支配の火星がアスペクトバックしたり

実姉のチャートでディスポジターが3室支配の水星になった木星が

水星にアスペクトを返したりしている

(またよく見ると我々両者のD81で水星と火星の位置は見事に合致している)





その所見に気付いた時に

「我々のD81はこの見立てで確実に正しい」と実感できた



私も実姉もアートマ・カーラカは火星であり

水星は私の今生のラグナロードである



私のD81では

火星が実際に「兄・姉」の11室支配で5室に住んでいたり

実姉のD81では

実姉のラーシで3室支配の木星がD81で3室を支配する水星にアスペクトしている





運勢の基礎であり最も客観的なチャートのラーシで

実姉の弟である私を指す木星が

実姉のナヴァナヴァムシャの3室(弟・妹)に住んでおり

その星座が私のナヴァムシャとナヴァナヴァムシャのラグナ(双子座)に当たり

ラグナロードの水星に向かって木星がアスペクトするのは

確実に私と実姉のレクティファイが正しいと言える所見になっている





私のD81では8室山羊座に土星が定座して

そこに11室のアルーダ・パダが置かれて

11室支配の火星が4室目のアスペクトを起こすなど

私の実姉の存在をかなり強く指し示す所見が出来ている



8室というのは本来「どこまでも理不尽な力関係を強いてくる相手」であるが

木星と金星がコンジャンクトして木星がパラーシャラの例外則も発現し

複数のラージャ・ヨーガを組んだり土星とダーナ・ヨーガを組んだりして

「気忙しく不穏当な間柄だが絶縁せずに済む」ような私と実姉の関係を示すらしい



例えば





上記のダシャーは筆頭株主だった母からの辞令で私が社長に就任した時期で

それは「隠された(不意な)幸運」といった趣意のD81において

我々姉弟ともに正しく説明できるべきである





私のD81で火星はラーフのディスポジターになり

火星が最も近いアスペクトを起こせる位置に

アンタル・ダシャーでプラティアンタル・ダシャーでもある金星が住み

金星はそもそも火星のディスポジターでかなりの絡みがあり

火星がダシャーラグナになると

「玉座」( 代表取締役の地位 )を意味する4室で物事が完結するような経験である

(なおかつそれはラーフから見て10室目になり客観的にも大きな節目の時だった)





また

ラーフのディスポジターの火星から4室目で定座した土星は

私の実母を指すマトゥリ・カーラカであり

本来のラグナから8室目になる山羊座に

ダシャーラグナと言える火星がアスペクトしていた一昨年の9月中旬頃まで

私は母の筆頭株主としての経営責任を他人事扱いすることが許されなかった



そして土星に絡む火星も本来は11室の支配星であり

母も姉も最後には殆どの問題を私の責任にして突き放してくるような場面も多く

8室山羊座で起こる強い惑星集中は

お世辞にも「隠された幸運」などと言い切れる喜び事ではなかったのである



ただし

このD81で火星は私のラグナロードの水星や月にアスペクト出来ないので

私は実姉とこの数年でもちろん数回程度かなりの口喧嘩もしたが

長い月日の中で私は負の感情をしっかり薄れさせて「元の鞘に収まる」ことも出来ている





一方で

私の社長就任時に実姉は上記のダシャーだったが

それは実姉のD81で絡み等の起こる配置になっていたかどうかだ



やはりしっかりと絡みが見て取れる変動的時運だったようだ



ケートゥのディスポジターは対向した位置に住む木星で

木星のディスポジターでラーフのディスポジターでもある水星にアスペクトし

最も近い5室目のアスペクトを受ける火星が金星と星座交換し

金星はケートゥのディスポジターと絡みながら

本来の位置から見てラーフのディスポジターの水星とケンドラの絡みも起こしている



それらは3室双子座を私のラグナと見なした場合に

ラグナと5室と7室の絡みが生来的吉星だけで成り立つため

私の身辺が途端に好転し社長就任という栄達を果たすことになったのである







最も基本的な運勢図のラーシでダシャー整合を振り返ると

シンプルで分かりやすく

ケートゥとラーフのディスポジター同士が実姉の7室蟹座でコンジャンクトし

そこにアスペクトを起こす木星は私を指す3室の支配星である



3室がラグナになると木星が10室も支配し

5室(物事の始まり)で2室や8室や9室の象意が絡んで

家業として続けるべき会社経営に私が参入する(させられる)時局だったと言える

(ただし木星は9室蠍座で高揚のケートゥに抑制されており実務力は皆無である)



実姉のラーシに依拠する限り

木星期を迎えた今の私は明らかに

「自分なりの正しい目的意識から事業経営を放棄したい」頃合いである



実姉本人も8室から7室へ逆行する金星がマハーダシャーで

4室11室支配の減衰した火星とコンジャンクトしたようになり

私的な友達付き合いだとか家で実母と過ごす時間が楽しいと言った心持ちであり

3室12室支配の木星がアスペクトするため

おそらく場合によっては私が実姉の無責任気味な態度を諫めるのかも知れない





そしてもうじき巡ってくる実姉の新しいダシャーだが

それがD81でも絡んでいれば相当に有意な運気の変動を期待していいことだろう





上述した通り実姉のD81では火星と金星が星座交換する



それは定座した強い月から4室目に生じるため明確にダシャー間で絡みがあり

ラグナと月の両方から見て吉意の方が強い優良な星座交換で

ラグナ対7室や2室対8室や4室対10室や5室対11室という絡みで

まるで実姉が突拍子もなく不意に誰かと結婚してしまいそうな様子だ



今現在から1ヶ月強ほど経た頃には蠍座でダブルトランジットが起こるが

それは実姉のラーシで私を指す3室支配の木星も住む11室であり

私自身も含めて実姉の身辺に変転が不意にやってくることだろう




実姉のアシュトッタラムシャを私と対比する






実姉の来世の人生を写し取ったD108は

何とシャスティアムシャと同じ水瓶座ラグナである



実姉のラーシ同様またしてもラグナロードの土星は高揚し

それは12室も支配した9室在住のため

何か非日常な精神性で己の果たすべき志を貫徹したがる剛直さが伺える



6室支配の月は4室で高揚して金星と星座交換し労苦を厭わない性格を作っている

(女性惑星同士が4室を含んで星座交換するのでかなり世話好きな母親に恵まれるようだ)





対して今生に影響を強く与えるシャスティアムシャにおいて

過去生から引き継いだ実姉のその性格は

ラグナロードの土星がとても星位の悪い10室蠍座に在り

かなり不穏である



土星は

牡羊座から星座交換した火星が仮想アスペクトを起こす以外には絡みがなく

極めて孤高なまま目の前の世界と決別して生きている(生きていた)様子だ



その土星が7室の月とケートゥに10室目のアスペクトを起こしてしまうため

実姉はその過去生で世俗じみた余所行きの生き方を憎悪し

7室支配の太陽が12室の敵対星位(山羊座)に住むことから

おそらくは過去生の後半で出家を覚悟し

山羊座の意味する山奥の秘境や谷底の洞穴などで勤行を積んだのかも知れない



その時の記憶が魂に染み入ってサンスカーラのようになり

山羊座ラグナで生まれてきたのはいいが

父親の表示体である太陽が山羊座に住んでいた影響で

父を含め獅子座が強いような人物とのあつれきを解消できておらず

肉親で最も親しい異性である父から虐げられ

父と激しく敵対することになったようである





改めて実姉のD108を見てみると

来世は過去生が残した課題を逆に克服し切って昇華させることすら出来ている様子だ



7室支配の太陽がラグナに住んで水星とスーリヤ・ブッダ・ヨーガになり

友達や先輩を意味する11室支配の木星が水星にアスペクトしながら

5室対7室のラージャ・ヨーガが組まれる



高潔な志で偽りの無い人生を送る人々と意気高く心を交わしているようで

2室でラーフとコンジャンクトした3室10室支配の火星が

魚座的な理想と哲学を慇懃な意志の強さにさせて

誠実な情熱を発散している



高揚したラグナロードの土星に対向した木星はまたも火星と星座交換し

2室対3室や2室対10室や3室対11室であり

パフォーマーの素養を持っていたり面白く個性的な弟妹に恵まれるらしい









他方で私はといえば

来世の実姉よりも何やら物々しい様子で

ラグナロードの金星が5室で減衰してラーフに傷つけられながら

10室では最も強いヨーガ・カーラカの土星がシャシャ・ヨーガになり

7室には8室11室支配の猥雑な木星が住んで11室へとアスペクトバックする



しかし11室にはケートゥが住みアスペクトバックを受けるため

ケートゥが拒絶ではなく達観となって悟りに近い感情をもたらし

来世の私自身は危うい「しがらみ」に巻き込まれることがなく

平静を保っているようだ



互いのD108を対比するとラグナはケンドラの相関で月はトリコーナの相関になる



来世で果たして我々は再び肉親として生まれてくるか否かは神のみぞ知るだ



とはいえお互いの魂が望む道の行方はよく似ていることが分かる

月は5室対9室の位置関係になり実姉の月は私のラグナで高揚していて

私が平和を強く望めば実姉もそれを否定しないでくれるのである



「本当にありがとう」と言える一生にしましょう



いまある不自由は足枷ではなく希望の理由そのものだと思いたい

この人生がきっと誰かの答えに出来るように



以上

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