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歴史的裁定となった統一教会の解散を検証する





10日ほどが過ぎてしまったが

またしても歴史的なニュースが出たので検証を試みておきたい



世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に解散命令が出た。
3月25日、東京地方裁判所が宗教法人法に基づく解散命令の決定をした。一昨年10月に文部科学省が東京地裁に請求していた。
宗教法人の解散命令の要件は、宗教法人法の第81条で「法令に違反して、著しく公共の福祉を害すると明らかに認められる行為をしたこと」とあり、東京地裁は教団のこれまでの献金勧誘行為が民法上の不法行為にあたり、「法令違反」であって、この解散要件に該当すると判断した。


このほど統一教会への解散命令が出されて早1週間となったが

かなり以前に同団体の会長である田中富広を検証した際に

「統一教会の教団創立は1954年5月3日である」とのソースに従って

双子座ラグナとするラーシ・チャートを正規と見なした





※前回投稿の当該記事







ダシャーは「土星-ケートゥ-ラーフ期」である





特定の団体や法人組織をより現実に即して客観化したダシャムシャは驚くほど正確で

ラグナで定座したマハープルシャの土星がケートゥの住む12室に逆行して再び定座し

ケートゥのディスポジターの土星は本来の位置から10室で例外則の月にアスペクトする



言うまでも無くケートゥは12室の表示体で「周囲からの裏切り・孤立」を促してくる



法人などのダシャムシャでケートゥ期がアンタル・ダシャー以上の時局で巡れば

無関係な第三者から見ても相当な局難の時であると言える





ラーフのディスポジターの月は10室で減衰した6室支配のため

間違いなく統一教会を妄信し全財産を差し出す下僕同然の信者らを意味し

従前までは「教団側が円満に信徒を支配する」と言える力関係を描いた配置だったが

ケートゥのディスポジターとしても振舞う土星が月に12室の象意をもたらすのは

緩慢に進む信仰心の衰微と組織の瓦解が如実に現れ始めたことを指し示す



月は「大衆の表示体」で6室は「支配できる相手」も意味しており

教団側の欺瞞を信者らが肯定せざるを得なくなる状況をあまりにも鮮やかに描写している





「不可避なカルマ」を説明しうるドレッカナでは

やはりダシャムシャとよく似た配置が繰り返された結果で

こちらではケートゥ自体がラグナに住んで土星が定座し

対向7室でも同じように定座の太陽がラーフを従えている



ラグ対7室の軸で主要ダシャーが完結する明快な配置は

7室の太陽の側がマハー・ダシャーかアンタル・ダシャーで巡れば隆盛期となることを意味し

逆に今回のように土星の側が大局のダシャーで巡る度に問題が生じるパターンを作っている





土星期が本格化するのは「土星-水星期」からだが

2021年の年末にそのダシャーを迎えた統一教会は

2022年7月8日に起こった大変な惨劇の元凶と見なされて

田中富広が釈明会見に駆り出されたところを私が検証材料にしたのである



やはり統一教会は「1954年5月3日午前10時」頃が組織の創立日時と判断して支障ない印象だ





牡牛座ラグナとなったナヴァムシャにおいては

土星が9室で定座しながらも逆行することで生来的凶意が強くなり

ケートゥのディスポジターでラグナロードの金星と9室対12室の絡みを組んで

定座の土星にバンガされた例外則の火星がラーフのディスポジターに当たる



全てのダシャーロードが互いにケンドラの位置関係になっていて申し分ない





減衰して全く覇気が無い火星が更に減衰したラーフのディスポジターという配置の妙は

やはりラーシの10室で例外則を作って土星にアスペクトされる月と同じ「信者一同」を指示し

「日課・習慣」の3室で減衰して逆行の土星にバンガされる様子が病的な信仰心を明示していて

奇妙なほど組織の実態を如実に説明できている



9室で定座の土星は老練な熟達したグルを意味しつつも逆行して「カルマの負債」をもたらす



即ち「法( ≒9室 )による懲罰を受ける」ことが避けられない成り行きであり

輪をかけて統一教会の設立年月日の正しさを実感させられる



一個人のチャートにおいても逆行の土星のダシャーが巡ると孤立や行き詰まりの経験となり

ラーフ期のように極端なカルマが現れざるを得ない時間が延々と続くことになる




教祖・文鮮明のチャート選定を試みる




現状と対比して統一教会のチャートが一応の整合が見られたので

更に踏み込んで文鮮明のラグナを特定してみたい





1920年1月6日、日本統治下の平安北道定州郡(現在の北朝鮮・平安北道定州市)で出生した。


現在の暦で1920年2月25日に北朝鮮において文鮮明は兄と姉を持つ末の子として生まれた



病気を治すため、文一家は教会に通うようになり、全員がキリスト教に改宗。
次姉(文孝淳)と長兄(文龍壽)の精神病が按手祈疇を通して治癒したことから、「猫頭山」(標高310メートル)のふもとにある「徳興長老教会」に入教した。

( 同上 )



1920年に生まれながら92歳まで生きるほど長寿で

なおかつ正妻( 韓鶴子 )との間に14人もの子を儲け

それ以外にも3人の配偶者が在った事実は

単純に宗教家としての配置以上に重要な証明材料である



旧世代のカルト組織に顕著な「教義で正当化された性交」で悪名を知らしめ

淫教のメシア」とまで蔑称された世界的教主のチャートを以下の通り想定した











*****



1941年4月1日、関釜連絡船に乗船、「怨讐の国」の地を踏む。日本到着後、「江本龍明」の日本名で早稲田高等工学校電気科に入学、淀橋区戸塚町(現在の新宿区西早稲田)に下宿する。




客観的にとても有意な日本発来日の経験は

双子座ラグナと見なしたナヴァムシャで大いに正しく説明できる所見だった



「家」の4室に住む月と相対した高揚のマラヴィア・ヨーガの金星は12室支配であり

12室で高揚してまさに外国の表示体になったラーフのディスポジターで

2室( 私生活 )を支配した月との相互アスペクトに対しラグナで定座の水星は4室支配である





ラグナでバドラ・ヨーガになった水星は月から見直すと10室で定座することになり

月からは2室9室支配で7室目に改まり再びマラヴィア・ヨーガになる金星も

「7室で高揚した9室の支配星」で外国を意味する



明らかにこのタイミングで来日したことが説明できる所見になっている





肝心な「引越し運」のチャトルシャムシャは

ラーフと絡んだ月自体がラーフのディスポジターで

プラティアンタル・ダシャーの水星がラグナに住んでラーフの方と絡み

分割図の象意が具現化したまさにその時だったと言える様相だ



ラグナの水星とは絡んでいない月も

ディスポジターで12室( 外国 )支配の金星と相互アスペクトし

即ち9室対12室の絡みを作って「海外渡航( 海外移住 )」の所見を示していた





ラーシでは外国を意味するラーフが「海外留学」という意味もある9室に住んで月と絡み

3室( 4室を失うハウス )支配の月は12室( 外国 )に住んで火星にアスペクトバックされ

水星がラーフ自体に絡んで火星とラーフは共に「外国の表示体」として強く働く



無理なく当時の概況が説明できている





念のため確認したシャスティアムシャも一応の整合があり

12室支配でケートゥのディスポジターとして強く「外国・外国人」の象意を持った月に対し

ラーフのディスポジターで7室支配の土星が7室に逆行して定座の強さでアスペクトし

月は12室支配で土星は7室支配のため「海外へと出向いて行く」と言える絡みになり

土星は本来の位置で水星と相互アスペクトして水星は「私生活」の2室で高揚している





ラーフのディスポジターで「外国の表示体」として機能する土星は7室に逆行し

その位置でラグナの金星と仮想的に相互アスペクトし

金星はそもそも家の表示体でありつつも4室( 家 )を完全に失う3室10室支配である



青年期の日本移住の時運に照らした限りでも

文鮮明の出生時刻は「午前11時48分」頃で正しい印象である



また

それ以上に有意に実証されるべきはもちろん統一教会の創立時のダシャーである





既に紹介済みのソースでは「1954年5月3日」が統一教会の正確な創設年月日とされる







「火星-金星-火星-金星-木星期」というダシャーに対し

主要なチャートでどれほど説明が出来るかが重要だ





基本のラーシは

このように極めて明快な絡みが成立したタイミングであり

ラグナロードで「グル」の9室に住んだ金星に7室( 10室の本質のハウス )支配の火星が絡み

更にそれら両方に木星が3室と2室からアスペクトして絡んでおり木星は11室支配である





「独立・願望成就」の11室を支配した木星が

ラグナロードや7室の支配星にダシャー上で絡んでいて

月から見直すと木星は9室12室支配で4室に住んで高揚した強烈な「グル」の表示体で

木星が月の7室目と10室目にアスペクトして

火星は月のラグナロードとなってアスペクトバックし

2室7室支配に改まった金星は10室に住むことで明確に「組織の設立」( ≒起業 )の配置となる



とても簡潔に当時の様子が説明できる絡み方になっている





ナヴァムシャでは火星と金星が絡んでいない





ダシャムシャも同じ結果だった





試験や選挙の結果や独立時の時運を見積もれるエカダシャムシャでは

火星が金星にアスペクトしてやはり木星がヴァルゴッタマで各々にアスペクトする



配置自体は決して吉相とは言い切れず

10室で高揚のハンムサ・ヨーガになった木星は逆行の機能的凶星で

言わずもがなとはいえ「悪意を隠し持ったグル」と言うべき様態である





火星が住むのは自室から12室目の6室で

7室を失うため幸先の悪い出だしではあったが

火星が住むのは「キリスト教のサイン」とされる魚座であり

ディスポジターの木星がまさにグルの表示体となってアスペクトバックする



ラグナで定座したマハープルシャの金星にも木星が逆行位置からアスペクトするのは

挑戦的な試みとしてキリスト教系の教団を創設した文鮮明の意図が現れているとも言える



それから





有意な経験であれば矛盾無く説明できるシャスティアムシャは

やはり他の分割図に比べとても正確な絡み方となって時運上の整合を示している





4室9室支配で思想や宗教の表示体のようになった火星はラグナの金星と相対し

木星が火星にアスペクトしながら3室天秤座にもアスペクトして10室牡牛座へ逆行する



木星が金星と間接的に絡んで全てのダシャーが通貫したシャスティアムシャは

「同じ目的に向け合一するコミュニティ」( ≒宗教団体 )の水瓶座にラグナロードが住み

金星にアスペクトバックすると同時にラグナ対10室のラージャ・ヨーガを組む





獅子座ラグナであれば歌詞が9室支配で金星とはダルマ・カルマ・ラージャ・ヨーガを組み

指導者であり教育者でありながら太陽が「組織の統治者( 教祖 )」であることを指し示し

シャスティアムシャは確実に獅子座ラグナが正しいと言える所見になる





D60のその所見に対しラーシでも似た配置が起きており

9室支配の土星が太陽と星座交換し太陽はディグバラを得る以上に強くなり

3室へ逆行する土星が金星とも相互アスペクトして二重にラージャ・ヨーガを組む



これほど強い宗教家としての配置が何故「淫靡なセックスカルト」を生み出したかといえば

3室で高揚の木星が逆行したマラカとなって低次な物理的欲求を極限まで高めるからである

( また3室は8室から8室目で「寿命」を司るハウスでもあり文鮮明の長命を示す根拠にもなる )





3室で「食欲・性欲・睡眠欲」を全開にさせた木星と相対したラグナロードの金星が

ラグナと同時に「目下の相手」を意味する6室支配で

金星は男性から見たあらゆる女性を指す表示体としても働くことが大きい



そして牡牛座ラグナで明確に絡んだ金星と木星は6室と8室の関わりであることから

客観的には常軌を逸した「邪悪な姦淫」や「平然と行われる不法行為」を意味すると言える



■「6人のマリア」-- 文鮮明がなぜ人妻を次々と “セックス伝道” したのか。その理由は、朴氏の著書によれば文の説く独特なキリスト教観にあるという。
〈最初の人類であるアダムとエバのうちのエバが、サタンとセックスをしたために、人類は悪魔の血を引くことになった。そこで神は、第2のアダムとしてキリストを地上に遣わした。キリストの使命は、サタンに奪われたエバを取り戻すために、母であるマリアを含めた6人の人妻とセックスを行い、その血を清めることにあった(これを “復帰” という)。しかしキリストはこれに失敗、ついに一人の人妻との “復帰” も達成できずにこの世を去った。そこで、第3のアダムとして神は文鮮明を地上に送り出した。文には、6人の人妻、すなわち「6人のマリア」の血を、3回のセックスによって清めなければならない使命があり、また人類は、そうして清められ、神の側に立ち返ったマリアとのリレー式セックスによって、はじめて救われる〉--というのが、朴氏に説いた文の、“原理” だったのである。


このように酷く歪んだ教義を流布して宗教活動を自己目的化したのは

高揚した逆行の木星が8室11室支配で詐欺師の表示体のようになり

「下僕になってくれる女性」を意味する9室山羊座に住んだ6室支配の金星と相対するからだ





ラグナ対7室で互いにマハープルシャ・ヨーガを起こす激烈な配置のナヴァムシャは

定座する木星が6室で高揚のケートゥへと逆行してしまって「相手を支配できる」所見になり

12室で高揚したラーフのディスポジターの金星も10室で高揚のマラヴィア・ヨーガになる



双子座ラグナで金星が高揚すると文化人や学識者となって高位な地位を授かることになるが

文鮮明の場合は12室で高揚したラーフのディスポジターとして2室支配の月と相対するため

ごく普通の宗教活動の最奥に極めて淫猥な性生活を隠していたと言える





12室は「ベッド上の快楽」であり

双子座ラグナでラーフと金星が揃って高揚すると性的に奔放な傾向を作る



双子座ラグナは金星が強過ぎる場合に土星の配置が肝心であり

ラグナに住んでしまうか私のように5室で高揚してしまった方がいいのである




その最期の時運を伺う






文鮮明の逝去日時は「2012年9月3日」で

ダシャーは「水星-金星-金星期」が始まって約3ヶ月後だった





「水星-金星-金星-木星-木星期」から二日目での逝去となった





健康運が現れるドレッカナは木星が絡んでいなかったが

ラグナロードの水星のディスポジターになった金星がパーパ・カルタリ・ヨーガになって

「傷病」の6室を支配した土星が逆行して金星にアスペクトバックしている





肉体が起こすあらゆる変化を描写するラーシも

水星と金星が絡まないままそれぞれが逆行の土星にアスペクトバックされていた



土星は最高に強い9室10室支配のヨーガ・カーラカであっても

逆行することで生来的凶意が強まった「8室( 難治性の疾病 )の表示体」となって働いたようだ





比較的にナヴァムシャは説明が成り立つ方で

定座したバドラ・ヨーガのラグナロードに絡んだ金星木星は定座高揚したマラカである



( 7室に定座したマラカの木星が逆行で12室支配の金星にアスペクトし金星もマラカになる )



それらの絡みは月から見直すと

再びマラカのハンムサ・ヨーガになる木星が2室支配で7室に住む金星にアスペクトして

マラカハウスにマラカのマハープルシャが絡んでいてかなり強い「死期の予兆」を作る



特に金星の方はマラカの木星に触れられるだけでなく

逆行の土星がラーフに10室目のアスペクトを与えて金星を強く凶星化させている





「罹患・受傷」のシャスタムシャでは水星と金星が絡んでいなかった





逝去時の場所を調べて出力した当時のトランジットは

このように有意なダブルトランジットが生じていなかった



他方で





文鮮明の逝去時において

統一教会自身のダシャーは「木星-金星-土星期」に入って2ヶ月弱だった





統一教会のナヴァムシャは

主要なダシャーが全て全て絡んでいた



12室のラグナロードとマラカの木星が相対し

木星にアスペクトする定座の土星がやはり逆行して生来的凶意を強めていた





ラグナロードに対して機能的凶星の木星が絡むのは月をラグナにしても同じで

その木星や定座して逆行した凶意の強い土星が金星に絡んで働きかけており

本当に奇遇なことに統一教会のナヴァムシャは文鮮明のラーシと同じラグナになり

即ち金星は文鮮明と統一教会にとって重要なラグナロードだった



これは単な偶然というよりもカルマ的な相関性であって

組織の長たる者のラーシやナヴァムシャのラグナは

その組織自体のラーシやナヴァムシャのラグナと合致することが一つのパターンである





運命的な有事を事後に正しく説明できるはずのドレッカナは

やはり今現在の時運とよく似ており

ラグナロードがケートゥのディスポジターのまま定座して全てのダシャーが絡み

大きな「一つの終わり」を表現した配置になっていた

( 土星は12室に逆行しても定座して金星と絡んだようになる )





組織としての盛衰やより具体化された実態を写したダシャムシャは

ラグナで土星が定座したのはいいが木星と金星が絡まない





ナヴァムシャ以上に宿命的なカルマが現れるシャスティアムシャでは

2室8室軸で全てが完結する強い絡み方で

マラカの木星とコンジャンクトした土星は6室支配で逆行してマラカ的に働き

アスペクトバックできる金星を強く傷つけて金星自身もマラカへと悪変する



2室8室の軸で凶意の絡みが強いのは正真正銘の「避けられない不幸」を意味し

つまりは教祖の逝去を強く指し示していたと言える





文鮮明のナヴァムシャとラグナが同じラーシでは絡みが起こっていなかった



*****



それでも争う統一教会の今後




世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に対する文部科学省の解散命令請求で、東京地裁は3月25日、宗教法人法に基づき解散命令を出した。献金被害が少なくとも1500人超に204億円以上生じ「類例のない膨大な被害が出た」と断じた。
ただし、旧統一教会は地裁の判断を不服として高裁に抗告するとしている。最終的に解散命令は最高裁まで争われるだろう。


しかしながら統一教会は国と争う姿勢を表明した





本稿冒頭で確認したとおり

土星は高揚してラーフとケートゥ両方のディスポジターに逆行の凶意をアスペクトする



高揚の土星が9室を支配すれば

それは「懲罰をもたらす刑法」の表示体となるため

逆行で凶意のより強い土星のアスペクトする水星木星がラグナや10室の支配星となると

最早これといって他の分割図を見積もる必要もないほどに勝機は弱いと思ってよい





試しに覗いてみたトリムシャムシャは

ご覧の通りラーフケートゥ軸に土星が住んで

土星とコンジャンクトした火星が星座交換してしまい

ラーフケートゥそれぞれのディスポジターが定座して土星に傷つけられている



闇夜が夜明けに向け薄れ始めた



純然たる真実と確かな正義が実るだろうことを

無宗教者の私も祈っている



以上

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