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執筆者の写真鹿村文助

「タダで自分を売る男」─自営の宣材モデル大川竜弥氏のラグナ検証

更新日:2022年1月12日



ブログを日課同然に書くようになってからふとこの男性の画像素材をよく見かけている







私はジョーティッシュを本格的に独習し始める前は

リアルな面白い夢を見る時期があって夢診断のサイトをよく覗いていた



すると上記のこの男性をモデルにしたイメージが何度か素材に使用されていて

忘れた頃に彼を見てはデジャヴを感じついついその顔を暗記できてしまったのである



そしてジョーティッシュに本腰を入れ始めた最近になってから

こうしてブログを書きながら画像倉庫のようなフリーサイトを巡っていると





この「ぱくたそ」(PAKUTASO)なる画像素材サイトに辿り着いた

そして偶然にもアイキャッチの彼に驚きの再会を果たしたという結果だった



調べてみると彼は大川竜弥氏というフリーランスの広告モデルであると知った





経歴を一読した限りかなり独特で面白い方のようである



端的な彼の素性は


商用利用が可能な素材として自身の写真をネット上で配布しており、インターネット広告ニュースサイト等で利用される事が多い。その為web上での露出が多く、「日本一インターネットで顔写真が使われている男」としてメディアに紹介されることがあり、大川本人も自称し活動している。


と記されてある



別に芸能人に憧れるでもなく自己流の取捨選択でブランクを作らず順当な経歴を築いた彼

ではなぜ彼がフリーランスの広告モデルをセルフプロデュースしたのかである





上記のインタビューでの彼の略歴紹介をそのまま流用するが





とのことだ



学生時代や社会人時代のエピソードが諸々散見されており私からすると「絶好の材料」だった

生年月日も出生地も万端に開示されている



私は思い切って彼をジョーティッシュしてみようと思い立った





豊富なエピソード群は優先順位の分別がなかなか難しかったが

大川氏の人物像やそのバイオグラフィーからして蠍座ラグナであると判断した



高校卒業後は「映像係の専門学校に入学するも家庭の事情から約1年で自主退学」したそうだ

その頃のダシャーは「ケートゥ-ラーフ期」から「ケートゥ-木星期」への途上だった





まずラーフ・ケートゥは実在しない星のためディスポジターの配置で大筋の時運を見込む



ラーフはディスポジターが水星でケートゥは木星がディスポジターとなる

ケートゥ期はつまり12室に住む木星で表意される大局であり

凶星のアスペクト等の有無でどのような支障があったかが分かるはずである



木星は「損失・未完成」の12室に住み水星は「忍耐・訓練」の3室に住んでいる

この場合は互いの位置関係がケンドラであっても凶意的経験しかないと見なすべきである



(水星は機能的凶星となり3室に住む配置で凶意の二重否定のようでもあるが

コンジャンクションする金星がマラカ的に振舞って12室の凶意で水星を傷つける)



ラーフは「理不尽・無秩序」の8室に住みケートゥは「家族の様子・家計」の2室に住む

その二つの感受点のディスポジターがどちらも凶意の部屋に住んでしまっている



2室支配の木星が12室に住むのは「家で貯蓄のやりくりが利かない」窮乏じみた様を意味し

8室支配で凶星化した水星が3室に住むのは用意周到な執念で何かを始めたい決心を指す



木星は同時に「学業」の5室も支配することで就学の志望が途絶したとも考えられる



おそらくは氏本人の選んだ専門学校が学費的に容易なランクではなく

母親が物理的にも実子を応援できなかったかのような状況だったと思われる



またその後の「ケートゥ-木星期」においても木星と強い凶星が関わり合ってしまう配置だ



アスペクトの種類が複数ある二大凶星の火星と土星は木星の真後ろに住んでいて

その他の吉星は木星から7室目に住まないのでノーアスペクトである

つまり木星自体は逆行が起きてさえいなければ無傷で済んでいた



逆 行 さ え な け れ ば である





木星は二大凶星の住む乙女座へ逆行しその凶意の洗礼をしとどに浴びている仮想配置になる

なおかつその火星と土星も10室獅子座へ逆行し4室とそこに在る太陽を強く傷つけている



特に土星は3室4室支配で機能的にも凶星化した上に逆行し内向的に働く最悪の状態である

(私が自動車免許を60時間以上かけて取得した時とよく似た泥沼的奮闘の苦難が思われる)



その土星が4室へとアスペクトバックするかのように影響し

学校や職場という意味合いの10室の支配星(太陽)をいじめるが如く痛めつけている



4室水瓶座には12室在住の木星もアスペクトするが威力は二大凶星が勝っていたようである



そして4室とそこに住む太陽という配置の象意を考えると

太陽は大まかな学校等の公的な「社会全体」でありマスコミ等のメディアも指していて

水瓶座には「精密機器・コンピューター・SNS」といった象意があるために

大川氏は短い間だが屋内(4室)でPC(水瓶座)を用いて専門知識と技術を学んでいたのである



火星はラグナロードで本来の大川氏自身を意味するが

4室支配の土星は氏の実母を指している



その2つの星が「喧嘩別れ」の象意もある11室に住んで10室にも影響するので

大川氏の志望と氏の母の意向が完全にすれ違っていたのかも知れない



(なお5室魚座に在る月を実母と見なすと

対向から二大凶星にまたも痛めつけられていて実母は普段から心身が優れない様子であり

月を母親の表示体ではなく第2のラグナとした場合でも

4室支配の水星がまた月から11室目で機能的凶星の金星とコンジャンクションしており

氏の母親はあまり実子を尊重できない立場だったようである)



専門学校を自主退学後に氏は当時まだ中堅層だったアパレルショップのユニクロに勤めた

以後は忍耐強く4年間にわたって接客業務に精励し金星期開始後も1年強ほどを「鍛錬した」





先に述べた氏へのインタビュー記事冒頭文で


勤務態度はまじめ、販売成績も優秀で何度も表彰された。「社会人としての基礎はユニクロのバイトで身に付いた」と当時を振り返る。


とあるが

やはりそれはD10で凶意の3室に凶星のケートゥが住み「無心の努力」を氏が発揮したからだ

ディスポジターの水星自体は8室で自室定座の土星に抑圧されている配置だが

9室からケートゥへ定座の強い木星が吉意のアスペクトを与えてもいて

職業運としてのケートゥ期は高位安定の状況だったと思われる



また単純にラーシ・チャートにおいても

「ケートゥ-土星期」や「ケートゥ-水星期」は配置自体が好影響を発しやすい所見である


土星は11室乙女座で対向5室に住む9室支配の月と4室対9室のラージャ・ヨーガを組み

水星は初歩的な教科書上の定義として8室や3室に住むと知的成長が持続するとされる



またそもそも大川氏の水星と土星は星座交換し3室(実践)と11室(評価)が結びついている

(そして水星が乙女座に住むように働き対向の月が9室の吉意を水星に与える影響も有意だ)

(なおかつ月から見たこの星座交換は7室対11室であり努力と成果が比例するように働く)



その後に金星期となってからも少しの間だけ勤務を続けており

蠍座ラグナの金星は10室の本質たる7室を支配するので

それが3室に住むと具体的な実務として店舗の利用客に好印象な金星的サービスを行い

ダシャムシャにおいて11室支配で4室に定座するヨーガの金星が栄誉をもたらしたのである

(金星の住む位置はD1で土星の支配する山羊座でD10では土星が高揚する天秤座に住む)

(そのため金星の吉意が対外的な奉仕の経験となって実を結んだと判断できる)




プ ロ レ ス ラ ー の ザ・グ レ ー ト ・サ ス ケ 専 任 マ ネ ー ジ ャ ー へ と 転 職




(ザ・グレート・サスケ氏)



再びWikipediaを参照すると

「2006年8月-芸能業界にて働き、ザ・グレート・サスケのマネージャーを4年間務める」

とある



当時のダシャーは「金星-金星-土星期」であり

ラーシだけを見てもその様子をほぼ説明できているようである





金星は本来的配置では土星の支配する3室在住だが

金星自体がラグナとなると金星は強烈なラージャ・ヨーガ・カーラカとなり

土星はそのディスポジターで2室も支配して9室乙女座に住む



つまりラグナでラージャ・ヨーガが二重に起こり9室でもラージャ・ヨーガが起きている



乙女座が強いと「物事の管理・秩序の統制」といった品質保証部的補完が得意な実技になる

(乙女座はナチュラルゾディアックで「病気」の6室になり女性星座で看護士の表象を持つ)



山羊座がラグナとなると火星は4室11室支配で土星がラグナと2室支配で凶意が曖昧な一方

本来の蠍座ラグナからでは6室支配のラグナロードが機能的凶星の土星と傷つけ合う状態だ



何かしくじろうものなら本当に冗談抜きで「ヤキを入れられる」修羅場的緊張感のある実務で

右も左も分からない丁稚奉公を雇い主が好き放題にいびりながら躾を重ねるかのようである

(それでも大川氏がこの血みどろな実務を耐え抜いたのはラグナロードが11室在住だからだ)



なおナヴァムシャでも金星は水瓶座に住んで土星は乙女座でヴァルゴッタマの配置であり

金星の清純な吉意に対し土星が「劣悪な環境」と言える8室で強くなる所見で近似性がある




何 故 「 金 星 - 火 星 期 」 に マ ネ ー ジ ャ ー 職 を 辞 し た か




問題の焦点は2010年8月以降に大川氏が同職務を辞してしまったことだ





「金星-火星期」のダシャムシャは互いに猛威を振るう強さでケンドラの位置関係になり

とても何かを投げ出すようには思えないのである



しかしマハーダシャーの惑星(金星)をラグナとする時運判断の原則で読み替えると

火星がマラカとなり「メンタル」(私生活)の4室で高揚し7室へアスペクトバックする



高揚した火星のディスポジターの土星は10室から数えた8室目(の5室)で定座している



要は火星が2室を支配して7室(10室の本質)にアスペクトを返す配置が決定打かも知れない



あるいは

ラーシ・チャートで金星の住むナクシャトラは太陽が支配する「ウッタラ・アシャーダー」で

太陽自体は4室水瓶座に住んでおり

11室に住んだ機能的凶星の火星が逆行することでその4室と対向するように働くので

火星がマラカ的な悪影響を10室獅子座と太陽の両方にしっかり与えているとも読める



ナヴァムシャでも火星は獅子座にズレ込み水瓶座でヴァルゴッタマの太陽と対向してしまう



ナヴァムシャの本来のラグナは蟹座で8室水瓶座に住む2室支配の太陽に対し

5室10室支配のヨーガ・カーラカの火星が2室獅子座に住んで2室(マラカ)と5室(途絶)が絡み

火星が10室の象意を同時に持っていても凶星同士で吉意方向へ転じなかったのかも知れない



最適解と言える推理が少しばかり余地を残してしまった




大 川 氏 を 援 護 す る 双 子 座 の ラ ー フ と 水 瓶 座 で ヴ ァ ル ゴ ッ タ マ の 太 陽




氏の現在に立ち返りその素性を改めてチャートから解読してみる







その後2年程を経て2012年3月より現在につながる「無給の自営業」を開始した



「金星-ラーフ-木星期」の中頃あたりである



ラーシでは金星とラーフがドゥシュタナの位置関係になるが

ラーフのディスポジターの水星は金星とコンジャンクションし吉意の絡みがあるとも言える

ナヴァムシャでは「インターネット・SNS」の象意がある水瓶座に金星が住み

双子座でヴァルゴッタマのラーフとは吉意の位置関係になっている



ラーシの天秤座は本来なら12室だがダシャーラグナからは10室目であり

「web上で何かのビジネスを始める」という解釈が可能で

ナヴァムシャの方はより明確に金星から見た「自営業」の2室に木星が住み

それはアンタルダシャーのラーフから見た10室で定座した強い木星である



その頃に氏は後のクラウドファンディング事業で大成する家入一真に弟子入りを果たし

アシスタントとして介在しそのマネジメント技能で役務提供を仕事としていた様子である



私自身の経験としても分かるが「ラーフ-金星期」と「金星-ラーフ期」は

電撃的に結婚してしまったりとか急に高い位格の階層へ栄達できる等の時運である

(私は「ラーフ-金星期」にラーシで11室とラグナや10室や8室が絡み合って自社の社長になり

ダシャムシャではラーフと金星が7室牡牛座でコンジャンクションしてヨーガを組んでいた)



大川氏はラーシもナヴァムシャも金星とラーフが吉意的な絡みの条件を満たしていた

そのためラーフがヴァルゴッタマになる双子座(情報流通・ビジネス)で表意される人物に

突如として知遇を得る幸運にありつけたのである



氏の双子座に住むラーフとは間違いなく家入一真氏その人である






双子座は政治経済の表示体でもあり

そこにラーフが住んでディスポジターの水星が強ければ

そうしたダシャーの局面で知的才能が評価されたり何かのプロになる時である

(大川氏のナヴァムシャの双子座は水星も定座した12室であり「web」の象意が顕在である)



長い目で見れば大川氏の叶わなかった悲願は怪我の功名になって復調したと言える



こうしたカルマ的な千載一隅があってこそ彼の水瓶座的センスが発揮される舞台は整い

今に続く「無給で自営する広告モデル」のスタイルが出来上がったのである



事実として氏の太陽はラーシで10室を支配して4室水瓶座に住み

ナヴァムシャでも8室水瓶座でヴァルゴッタマとなるが

水瓶座は冒頭で上述したように「SNS」の象意を持ち太陽はメディア全般を意味している



特にナヴァムシャでは「自前の資質」という象意の2室を太陽が支配して8室に住むため

自分の顔身体をふんだんに用いて広告(≒メディア)の原材料として自営業するのである




今 現 在 の 大 川 氏 近 況




しかし氏の私生活はお世辞にも悠々自適なミリオネアライフではない





今月初旬UPのこの真新しいニュース記事の2ページ目にも氏の方針が述べられてある

早い話が「セルフプロデュースの画像素材はオファー待受けのための営業活動」だそうだ



つまりどれだけ自作の画像素材が借用されようと本人には版権が発生しないのである



こうした妙な気前の良さはどこから来るかといえば──





ラーシのラグナロードは「願望成就・エゴ」の11室在住だが

基本的に11室に住む凶星はその部屋の凶意を否定する「二重否定」の作用がある



しかも蠍座ラグナで重要な社会人的資質である2室5室支配の木星は12室に住んでいる



これだけでも大川氏の私的なエゴというのは育つ余地がなく特に11室は土星も住むためか

とにかく物質的な自己実現というのは氏の肌感覚には残らない価値観だったようだ



ナヴァムシャでも似たような配置が繰り返されており

ラグナロードの月は「支障・苦闘」の6室でヴァルゴッタマのケートゥに傷つけられ

対向の12室では水星が定座してしまい

「ネット上の様々な交流の界隈で自分自身が消費される(12室)だけでしかない」状況を作る

(ただし8室では2室対11室のダーナ・ヨーガが成立したり

ラージャ・ヨーガ・カーラカの火星が5室蠍座へアスペクトバックしてとても強くなり

結果的に大川氏の知名度や信用を生み出し続けているようである)




「いつかは宇宙船の中でイメージ画像を自作してみたい」と豪語する大川氏




この生き方ではそれがいつ叶うか一向に見えないが

少なくとも私が老いて荼毘に伏す頃には時の宇宙飛行士でも氏の名を存じているはずだろう



いつぞや私の母が聞こえよがしに言ったものだ

「あんたねぇ・・・“ タダ ”よりスゴい(怖い)ものはないんだからよぉく考えなよ──」



きっとそのうちまたお世話になります

いや本当に







以上

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