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執筆者の写真鹿村文助

D16に関しての再考

更新日:2022年9月29日





以前に乗り物運について私的経験を綴ったが

その記事で引き合いに出したD16(ショダシャームシャ)は

どうやら単なる「乗り物を通じた幸福と不幸」ということではないらしい



私のD16のラグナには木星が住んでおり私は先月から木星期が始まったばかりだ

あと数ヶ月は待たなければD16の象意が実感できないが

何を期待しどう行動すべきかはやはり興味がある



以下はインド人占星術師が本人のyoutubeビデオの投稿文で記した簡単な説明文の和訳だ




「乗り物だけではなく・・・車, 携帯電話, 現金, バイク, 宝石などの可動資産を示します」と説く

4室的な物の具(私財と言える諸々の物品)を現すとしており

D16の4室とその支配星がラーシの4室の結果として働くと解釈できることが記してある




これは意外な発見である

(ただ私にとっての財産はせいぜいローンが終わった2台の自動車くらいである)




ジョーティッシュの基礎知識では金星が自動車・バイクの表示体とされる



ラーシ・チャートの金星をラグナと見なし

そこから4室目(乗り物)に住む惑星や支配星を確かめて吉意の強弱(星とハウスの健全さ)で

自分の「乗り物運」(満足できる車等を買えるか否か)と生来の運転能力が決まって来る



だからD16自体は精読せずともラーシでその良し悪しはわかってしまうし

一旦ラーシで自分の乗り物運を下調べしてナヴァムシャで同じ確認を試みれば全てがわかる





前回の例の記事でも触れたが私のラーシは3室4室が絡んでおり

どちらも逆行する凶星(火星・土星)が住んで「乗り物的な経験」に大変な試練と苦闘があった



しかし一度は経験を正しい成長へと昇華できれば途端に自分の血と肉に変わる前進があり

それはナヴァムシャのラグナから見た4室と月から見た4室に示されている



ラグナから4室目の金星はラグナロードの水星と星座交換し月から4室目には木星が住む

木星はアスペクトバックするから特に無関係な事柄を通じてその運の良さが自覚できる



今になってみれば私は本当に不器用なままという訳ではなかったらしく一応はツイている

プライベートでは2代目のドライブ用セダン車を所有できているし週末はドライブもする



さて



再び私のD16を確かめてみる





4室は何も住まず対向の10室から星座交換した強いラグナロードの金星がアスペクトする

4室支配の土星は5室で定座してこれもまた強くラージャ・ヨーガである

しかしそこへアスペクトしてくる木星は3室6室支配の機能的凶星のため吉凶半々となる



この配置だけ見ると「車の運転自体は楽しいがたまに自分の運転に自信が持てない」ような

アンニュイなやる気の上下がそれなりの頻度で生じてくる傾向が普段からある



この自己流の読解を実際に検証するべく

「D16 shodashamsha」で検索すると最初の2ページほどはかなり有意義な解説サイトが並ぶ

ほぼ全てがインド人によるジョーティッシュのレクチャーだったり解説動画だったりする



その中で複数の解説サイトに同一の説明を記載しているものがあり

要約すると「D16はナヴァムシャのように有意な分割図として機能する」という趣旨である

(実際に分割図を配点し順位付けするショダヴァルガではD16に2点という高い点数を置く)



それら説明において有力な古典の「ブリハット・パラーシャラ・ホーラ・シャーストラ」で

以下のような各ハウスに対する説明文を抜粋し正規の定義であるとして推挙している





特に5室9室10室といった通常のチャートで最重要なハウスはD16でもその象意のままに働き

本人の所有する乗り物やそれに並ぶ財産と嗜好品に対する満足感を決定してしまうようだ



その伝統的定義に照らして私のD16をもう一度判読してみると面白い



ラグナに住むのは木星だが機能的凶星となって影響するため

着実に心身に馴染んでいくような物質的充足がかなり得られにくいということである



そして木星がアスペクトする5室目には逆行する土星が定座して強く働いている

5室が9室の本質であるのはD16も同じでありここでも私の凶意のカルマが自己主張している



中でも特徴的で目を引くのは9室の状況である



星座交換した月と金星が両隣を挟んでシューバ・カルタリ・ヨーガを組んでいる

9室はラーフが住んで対向の3室からディスポジターの水星がアスペクトバックしている

つまり物質運は時にビギナーズラック的な「一期一会」をくれるようで喜びもあるが

9室は木星の悪影響も受けて物欲が極端に乱高下する異様なバイオリズムをもたらしている



確かに私は社長就任からの3年間くらいで2台目の車をためらわずローン購入したり

近隣経営者同士の協会等での交友目的と称してスーツを何度もオーダーメイドしたりと

放縦な散財を繰り返し楽しんだ罪深い過去がある

(反省したところで後の祭りだが去年のラーフ期終盤からの1年はシミジミと生き地獄である)



唯一本当に素朴な感動があった9室的な経験といえば

過去に挙げた記事でも題材とした例の外国人技能実習生の監理団体代表との異国体験だろう

学生時代以来の海外旅行だったが人生初の中国でそれも情緒たっぷりな海沿いの都市だった



言葉にしてみたいがあの夢のようなポエジーを行くその時の叙情たるやほぼ修辞しきれない

(私は同監理団体の「理事長」の名誉のために断っておくがやましい接待など一つも無かった)




最後にD16のラグナから伺える中長期の運勢を改めて読み込んでおく





ラグナに住む木星のディスポジターは金星でその金星は月と星座交換して10室で強く働く

生来的に最高な吉星ばかり絡むがラグナでは3室6室の象意が影響し月は8室の凶意を受ける



天秤座的な人物としての私の振る舞いが結果的に月と金星の星座交換の配置で示されている

邪推していくと何だか私らしくもない「女性との不純交友」でやはり醜悪な恥を重ねるようだ



木星と金星というのは木星が精神的な内向きの幸福で金星が外向きの物質的快楽である

ラグナロードの金星が星座交換して10室で定座同然に働くのでそれは女性方との親交を指す



きっと将来の私は

客観的に若々しく華美な人間関係に恵まれているが内心では体感的に酷く苦痛を抱えている

(そのせいか4室は太陽と土星に挟まれてパーパ・カルタリ・ヨーガになっている)





ラーシを水瓶座ラグナと見なすとご覧の通り

金星は6室にずれ込み機能的吉星となっているがディスポジターの月は8室に住んでいる



おそらくは

「木星ー金星期」になった2029年夏季に私はジョーティッシュを若い女性に熱心に教えており

それは職業としてなのかボランティアなのか定かでないが

その結果かなり社会的信用を損ねてしまう深刻な職権乱用のような失態を犯すようである



木星から見た7室は空室だが両隣を女性の星が女性の星座に住む形で挟んで「捕まえて」いる

これが非常にマズい





ダシャムシャでもその傾向は言い逃れできない程あからさまでいよいよ戦慄させられる

ラグナと7室でラーフ・ケートゥが高揚し連座する木星と金星も強いヨーガを帯びている




そしてまた別の分割図を目視して私は絶句した




木星と金星が「子供を授かる」予兆のサプタムシャで見事に相互アスペクトしている

なおかつ金星と木星は9室対4室のラージャ・ヨーガで「多産」の暗示である




もうこれ以上は言葉など要らない




どうにかしてでも私はこの異常なカルマと闘わなくてはならない

最後は手段など選んでいられないかも知れないが──




                                       以上

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